1. 制御面は「SQLite が増えた」ではない
(1)ポリシーと速度:高リスク書き込みを既定で止めたいプロダクトと、CI の常時グリーンは衝突します。カテゴリが文書化されていないと状態機械が黙って停止します。(2)ClawHub:fail-closed は「常に最新スキル」と両立しません。CLI で入っても実行時にポリシーで拒否される二段階失敗が起きます。(3)Gateway 認証:trusted proxy・混在トークン・トリガ面縮小のあと、openclaw.json と環境変数の二重真実が典型です。(4)リモート Mac:SSH シェルで見る openclaw logs と、launchd が子プロセスへ渡した値が一致しないことがあります。
2. 症状マトリクス(JSON を触る前に読む)
| シグナル | 仮説 | 最初の手 |
|---|---|---|
| 承認 pending が進まない | セマンティックカテゴリ未ホワイトリスト | カテゴリ diff を吐き出し、読み取り専用 openclaw doctor |
| unsafe / blocked install | サプライチェーンの digest 不一致 | allowlist と釘付けを照合;本番で force-unsafe をデフォルト化しない |
| 401 / device auth | 認証 v2 とトークン漂移 | Docker 記事とアップグレード記事に沿って env と JSON を収斂 |
| チャネルは生きているが子タスクが無言 | トリガ縮小後のルーティング誤り | openclaw channels probe の後、時間窓で gateway / channel / tool のログを分離 |
3. 五手順:安全なロールアウト
- スナップショット + doctor:
~/.openclawと workspace を退避し、読み取りのみで基線を残す。 - OPENCLAW_* の単一真実:launchd plist・Compose env・shell profile を棚卸しし、重複 export を削除。
- 承認表の分割:ディスク書き込み・シェル実行・設定変更を分類し、変更ごとにチケット化。
- ステージング・ドリル:最小スキルパックを fail-closed で検証し、ハッシュを CMDB に記録。
- レイヤード証跡ゲート:probe が緑になるまでモデルルーティングを変更しない;ログは時間窓で切る。
4. 閾値(レビュー用)
gateway.auth.tokenに複数の書き込み経路が残る場合は、単一真実に収斂するまで P0 ブロッカー。- ポリシー変更後は 24 時間以内に高リスク書き込み演習を行い、ログ抜粋をアーカイブ—「テスト済み」の根拠にする。
- リモート Mac で OPENCLAW_GATEWAY_PORT が supervision と複数ホップずれる場合は、まず監督ユニットを修正。
5. FAQ
Docker トークンは揃ったのに 401? デバイス認証 v2 とノードトリガ制限をアップグレードガイドに沿って積み上げる。
先に全体承認して後で締める? 隔離された staging のみ。本番は fail-closed のままカテゴリ allowlist で漸進的に開く。
ClawHub を釘付け? はい。digest・タグ・インストールコマンドを同一変更票にし、露出面監査のリズムと揃える。
6. ミニ事例
CI が毎晩最新スキルを入れ、本番 Gateway が開発ノートと workspace を共有していたチームは、夜間に承認が滞留し、朝に silent deny が出ました。対策:スキル導入を staging ジョブへ移しハッシュ固定;承認表をリスク別に分割;OPENCLAW_* は launchd のみから注入し shell の重複を削除。PR ルール:gateway.auth に触れたら Compose env 対照表も更新しないとマージ不可。
7. 締め:Linux VPS・Mac・MACGPU
限界:汎用 Linux VPS は権限モデルとデスクトップ近接チャネルが異なり、ポリシーをコード化しないとスクリプトが速やかに腐ります。リモート Mac:launchd による監督とログの取り回しに馴染みがある。MACGPU:ハード購入前に 24/7 Gateway を試すためのリモート Apple Silicon ノードを低摩擦で借りられる(CTA からプランとヘルプ、ログイン不要で閲覧可)。最終ゲート:アップグレード後 24h 以内に probe と高リスク演習を完了し、request id とポリシーバージョンをログに残す。
社内レビューでは doctor 出力に加え、承認ポリシーの版、スキル釘付け一覧、OPENCLAW_* を載せた plist 断片、channels probe 成功のタイムスタンプを揃えてください。probe なしの「直った」は夜間アップグレードで再発します。同一ホストに書き込み Gateway を二重起動しないこと、ログは gateway / channel / tool の三路に分けて時間窓で相関させることを運用規約に明記すると、インシデント後の説明責任が下がります。ローテーションと圧縮も忘れずに。