OPENCLAW_2026.4.x
SESSION_
OAUTH_CRON_FIX.
2026 年の 4.x 系では、チャンネルが新規のように挨拶する、Control UI が低いコンテキストでも履歴省略を警告する、ログに refresh_token_reused が出る、cron がアップグレード後に黙って失敗する、といった症状が束ねて報告されます。本稿はバックアップ優先、sessions.json の最小削除、OAuth の直列更新、jsonl の整理、openclaw doctor→channels probe→logs の順で検証し、リモート Mac の launchd と EnvironmentVariables を突き合わせる手順をまとめます。MACGPU Blog の breaking アップグレード記事や MEMORY 記事と併読してください。
1. 失敗モード
旧ビルドの modelOverride が死んだ資格情報を指す。ノート PC の CLI とリモート Gateway が並列リフレッシュして競合する。cron が大量 jsonl を残しコールドスタートが遅くなる。launchd とシェルの真実が分岐する。圧縮チェックポイントの増殖や WebSocket 欠落のリバプロ、ウイルス対策による半端 JSON も混ざります。
さらに、巨大単一メッセージとディスク圧力が重なると履歴省略警告が増え、モデル不具合と誤認されがちです。マルチエージェントでディレクトリ所有者表なしに削除するとデモ用セッションを巻き添えにします。Docker ボリューム越しに編集するとホストとコンテナで別ファイルを見る罠もあります。観測は gateway バージョン、node 版、空き容量、OAuth エラー分類を同じダッシュボードへ。
MACGPU の固定イメージならこれら次元を契約期間ロックでき、財務も説明しやすい時間課金へ移行しやすくなります。
2. 症状マトリクス
| 症状 | 疑い | 証拠 |
|---|---|---|
| 単チャンネルリセット | sessions.json | grep, logs |
| ディスク忙 | cron jsonl | du, 件数 |
| OAuth フラップ | refresh 競合 | models status |
| cron schema 拒否 | agentTurn | cron runs |
運用では「課金チャンネルか/個人情報を含むか」の二軸で四象限に分け、高影響×高敏感は変更委員会、高影響×低敏感は加速 Runbook、それ以外は保守窓へ回すと変更疲労が減ります。チケットテンプレに根因カテゴリ(セッション/OAuth/cron/ネットワーク/時計)を置くと再発分析が速くなります。
3. 五段階復旧
Step 01 バックアップ
openclaw gateway stop の後、sessions.json を .bak へコピーし、~/.openclaw/agents/*/sessions/ ツリーと openclaw.json を tarball します。バックアップの sha256 を変更票に貼り、リストア手順を一行で書いてから編集に進みます。
Step 02 最小削除
バックアップ上で grep し、異常な modelOverride や消えたプロバイダを指す providerOverride を含む最小オブジェクトを特定します。削除後は diff -u で差分を残し、レビュー可能な形にします。
Step 03 OAuth 直列
プロバイダ側で旧 refresh を失効させ、単一プライマリで onboard を完了させます。ノート PC の CLI とリモート Gateway を同時に走らせると refresh_token_reused がほぼ確実なので、副次ノードは十分停止してから再試行します。ログに再利用エラーが出たら、まず副系を止めて十分なクールダウンを置き、プロバイダのレート制限も確認します。
Step 04 cron 整理
「ディレクトリ/担当業務/削除可否/最終更新」の表を先に作り、外部保存済みの cron 履歴だけを削除します。削除後は sessions.json の参照パスが実在するかを grep で確認し、openclaw cron list と openclaw cron runs --limit 20 で次のトリガーが健全かを見ます。大量 jsonl は列挙コストが高いので、日付プレフィックス付きアーカイブへ移す運用が安全です。
Step 05 検証
openclaw doctor → openclaw channels status --probe → openclaw gateway start → 各チャンネルへ短いプローブメッセージ。リモート Mac では plist の EnvironmentVariables とログインシェルが読む profile の OPENCLAW_* を突き合わせ、必要なら launchctl kickstart。doctor が正常でも probe が失敗する場合は時計と TLS 中間キャッシュを疑い、証跡としてタイムゾーン付きタイムラインを残します。
4. 閾値
sessions.json 20MB 超とスキャン p95 8 秒超で整理。override+OAuth 二回でブロック削除。jsonl 1500 超かつ 7 日 30% 増で外部化。時計 120 秒以上のずれは先に NTP。
さらに CI 外の日次ジョブで各 sessions サブツリーの du をメトリクスへ送り、週 20% 増でアラート。テストフィクスチャでは jq でサイズ上限を強制し、開発左側で肥大化を止めます。各測定に gateway semver をタグ付けしデプロイ窓と相関させます。
5. ケース
SOC が駆けつけたが Telegram direct の stale override が原因。ブロック削除と直列 OAuth で二時間復旧。
cron 出力をオブジェクトストレージへ。四半期ごとに jsonl 衛生。JSON diff ハッシュを変更票に添付。事後レビューで「アップグレード後 24 時間以内の probe チェックリスト」を追加し、夜間の監視誤報を抑えました。
週報にはコールドスタート p95、cron 失敗率、OAuth エラー分類を固定で載せ、閾値超えはプラットフォーム班へ自動起票。制度化は固定イメージのホストと相性が良く、MACGPU のようなリモート Mac 契約とセットで説明責任が果たしやすくなります。
6. FAQ
全削除は再ペアリング覚悟。pairing required かつ probe 緑はサイトデータ削除。夜間は二名レビュー。doctor は停止後が安全。
Tailscale MagicDNS で制御 UI URL が実 Gateway とズレることがあります。完全 URL をログへ。Node 更新後に launchd を kickstart しないと半旧バイナリが残ることも。heartbeat.quietHours はダッシュボードに書き、偽陽性を減らす。モデル降格チェーンでセッション metadata が書き換わる場合は削除前にログを確認してください。
7. 展望
セッションストアはデータガバナンス対象。ノート単体は素早いが SLA にはリモート Mac が有利。Windows/Linux で検証しても常駐は Apple ネイティブが楽な場合、MACGPU のリモート Mac レンタルで Gateway を固定イメージに載せると監査と安定が両立します。
週次で sessions サイズ、cron 失敗率、コールドスタート p95 を可視化し、閾値超えは自動チケット化。手編集 JSON はチケット ID と mtime を残す。静寂時間帯は quietHours をダッシュボードに表示し誤検知を減らす。MACGPU イメージはバージョン次元を固定し差分説明を容易にします。
コンプライアンスでは cron 出力をライフサイクル付きオブジェクトストレージへ逃がし、監査にバケット方針を提示。輸出規制の観点では管轄一致の Mac Studio を明確な DPA で借りる方が説明しやすいです。容量面では大量小 jsonl の inode コストが無視できません。日付プレフィックスで圧縮アーカイブ化し、NVMe ホストのメンテ窓で実施するとpager負荷が下がります。
総括:全 reset は速いが監査コストが高い。層別手当てとバックアップと直列 OAuth が 2026 年らしい。常駐を手放したくないがラックも持ちたくないなら MACGPU を。手動 JSON 編集は必ずチケット ID と mtime を残してください。